MITOL(マイトル)、これまでの研究成果と今後の展望

大正製薬株式会社(上原 茂社長)は、柳茂教授(学習院大学理学部)と共同で、ミトコンドリアユビキチンリガーゼ*(略称:MITOL、別名:MARCH5)が髪や肌における若返りにおいて重要な働きを有することを解明してきた(図1)。
この度、これまでの研究成果のまとめとなるものを2021年12月9日~10日に開催された第20回日本ミトコンドリア学会学術集会年会(ハイブリッド開催)にて発表した。

*ミトコンドリアユビキチンリガーゼ(MITOL)…ミトコンドリアの形態制御や品質管理などに関わる分子

図1.MITOL 量の減少に伴う老化メカニズムイメージ

本学会の発表は、これまで2020年の国際化粧品技術者連盟学術大会や2021年の日本美容皮膚科学会総会・学術大会、日本抗加齢医学会総会などで同社が明らかにしてきた、毛包や皮膚において、エイジングに伴い MITOLが減少すること、さらには、MITOLの減少を防ぐことで、髪においては「白髪」や「薄毛」の予防、肌においては「ハリ」や「透明感」の維持が期待できることなどの内容をまとめたもの。

なお本知見の活用及び今後の展望について同社は次のように述べている。
『当社は MITOLを細胞の若返りの鍵と考え、いつまでも若々しく、健康で美しくあり続けたいと願う生活者の方々に貢献できるよう、MITOL研究を継続して参ります。これまでの毛包や皮膚のMITOL研究に加え、身体の内側にも着目したMITOL研究をおこなうことで、幅広いエイジングケア商品の開発に成果を活用してまいります。』

参考:これまでのMITOL研究
<髪への影響>
■発表日:2021年7月15日
■タイトル:世界初、毛髪アンチエイジングに作用する新たな成分の組み合わせをネイチャーラボ社との協業で発見-「MITOL活性化成分:ボタンピエキス×「ネイチャーラボ社:ブラックリバースペプチド1」-
■URL:https://www.taisho.co.jp/company/news/2021/20210715000804.html

■発表日:2021年3月15日
■タイトル:MITOL発現促進作用による白髪抑制の可能性-牡丹(ぼたん)由来エキスに毛包のミトコンドリア機能を高める作用を発見-
■URL:https://www.taisho.co.jp/company/news/2021/20210315000746.html

<肌への影響>
■発表日:2021年9月20日
■タイトル:若返りの鍵「MITOL」を増やす成分の持つ効果とMITOL減少が肌老化を加速させる可能性を発見
■URL:https://www.taisho.co.jp/company/news/2021/20210902000815.html

■発表日:2021年6月30日
■タイトル:世界初、細胞の若返りの鍵「MITOL」の肌での役割を解明 ミトコンドリア機能維持に着目したエイジングケア研究
■URL:https://www.taisho.co.jp/company/news/2021/20210630000793.html