毛髪科学技術者協会「第149回MGK学術大会(特別Webセミナー)」

毛髪科学技術者協会(略称:MGK/小林均司、上島浩一、岡野みのる各代表幹事)は11月17日、「第149回MGK学術大会(特別Webセミナー)」を開催した。これまでは集合形式だったが、新型コロナウイルス感染防止の観点から今回、WEBセミナーという初めての形式で行なわれた。

講演・第1部のテーマは、「With コロナ時代の“女ゴコロをつかむ”サロンとは」。講師は㈱女ゴコロマーケティング研究所の木田理恵代表が務めた。

木田講師は今後、女性市場の需要は伸びていくが、女性心理と困りごと、ありたい姿を知ることが大きなビジネスチャンスにつながる、と述べ細かく解説した。

それによると、女性のヘアサロンに対するニーズについて、女性はもっと「美しく」「可愛く」なりたいと思っており、自分を理解してくれるプロから提案してほしいと願っているのに、技術者たちは「今日はどうしますか?」と聞いている。プロとして、顕在化していない“なりたいイメージ”や、好き・嫌い・苦手・悩み・今の気分、髪質・骨格・色・ファッションスタイルなど、探りを入れて聞き出していろいろな提案することが必要。

with コロナ時代の美容に関する女性のニーズは、ストレスの多い日常で、流行を追うより、自分らしさ/カジュアル化や心地よさ/ベース(基礎)増・メイク(外見)減/オンラインとリアル体験価値を基準に消費している。ヘアサロンは「コロナ対策」「お客さまへの配慮」「スタッフを大切にしている姿」をみせることが大切で「ステキなサロンにまた行きたい」と思う体験価値がリピート客となる。

女ゴコロをつかむキーワードとして「幸せ」「選ぶ」「ご褒美」「学ぶ」の4点を挙げ、自店に来てほしいお客さま(主要ターゲット)を設定し、そのお客さまのココロをつかむ「商品メニュー」「接客提案」「販売促進」を研究し、実践することが繁盛店になるための近道だとのこと。

第2部は「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価について」をテーマに、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)バイオテクノロジーセンタの加藤愼一郎所長が解説した。