未来の美容業界を担う人材が、技術だけでなく心も磨く―。一生美容に恋する会が『恋’sコンテスト2025』開催

一般社団法人 一生美容に恋する会(河島 健代表理事)は10月16日、千葉・千葉市民会館で『恋’sコンテスト2025』(FINAL MATCH)を開催した。協賛企業は株式会社ガモウ、タカラベルモント株式会社、株式会社フジシン、株式会社ミルボン、株式会社ユーロプレステージ、後援は一般社団法人日本イベント協会。


[FINAL MATCH進出チーム]※チーム名(所属学校/担当サロン)
愛心(埼玉東萌美容専門学校/azule)
MooLee(埼玉東萌美容専門学校/FLAPS)
youth(千葉ビューティー&ブライダル専門学校/JAGARA)
yun.(千葉ビューティー&ブライダル専門学校/美容室CRAFT)
スイートピー(横浜芸術高等専修学校/QUARTER)
フロール(横浜芸術高等専修学校/Fare)
aulii(東洋理容美容専門学校/JAGARA)
strawberry flavor(東洋理容美容専門学校/each)
アウリア(千葉美容専門学校/FaB)
Angel(千葉美容専門学校/Imageroom group)


同コンテストの特徴は、まず1.『美容の仕事は人の人生に活力を与えられる』と感じられること。テーマを『恋』として、架空の一人のお客さまを設定し、どのような想いでサロンに来店したのか。そのお客さまを素敵にすることで、気持ちがどのように変化をしていくのか。コンテストを通して考えていくことで、美容師は人の人生に寄り添い、華やぐきっかけを与えることができる仕事だと改めてを感じられる。
次に2.『チームで取り組むからこそ得られる成長』。学生2名、現役美容師2名でチームを組み、学生には仲間や先輩と挑戦することで、より成長の可能性が広がっていくこと、美容師にとっては学生と接することで初心を思い出し、また教えることの難しさやありがたさを感じる機会になればと考えている。
そして3.『「あなたにお願いしたい」と言われる唯一無二の美容人材の育成』。美容技術だけでなく、作品プレゼンテーションも行なうが、必要とされる人材であるためには、まず自分自身がどう考えているのか、どのような想いを持っているのかを伝えることは欠かせない。さらに応援されるためには情熱を表現することも大切であり、作品プレゼンテーションを通して体験してもらいたいという。

『一生美容界で活躍する、そんな人材の成長に役立ちたい』という想いのもと、第5回を迎えた恋’sコンテスト。過去最多となる5校・51チームがエントリーした今回、初めてドラフト制を導入。学生が作成したコンセプトシートの内容をもとに美容師が指名してチームを組み、7月の顔合わせから8月~9月にかけて予選が行なわれ、勝ち抜いた各校2チーム、計10チームがFINAL MATCHに進出。グランプリを目指して技術力とプレゼンテーション力を競い合った。
またコンテスト終了後には恒例となっている、審査員から個別に講評を得られる時間が設けられた。美容師として欠かせない第三者視点でのバランスの取り方や似合わせなども学べるとあって、この経験はまさしく今度の美容師人生に生きることだろう。


テーマ:恋
競技:45分でカット、スタイリング、メイクまで仕上げ、その後に2分間の作品をプレゼンテーションを行なう

[審査員]
梅澤孝之(株式会社ZOZO ソーシャルフレンドシップ部)
大峰ヒロキ(全国ドライカットクラブネット会長/株式会社EQUIP代表)
金子利彦(株式会社SORA 代表取締役/GOLDWELL GLOBAL ZOOM 日本代表監督)
小泉千帆(タカラベルモント株式会社化粧品マーケティング部教育推進課フィールドインストラクター)

[審査ポイント]
1.コンセプト
『恋』というテーマをどのように捉えて表現するのか
2.技術表現
事前に提出しているコンセプトシートをどこまで技術表現ができているか、細部にまでこだわっているか
3.成長
コンテスト期間の約3ヶ月間でチームの4人がどんな体験をして成長をしていたのか、その中でどんな工夫をしたのか


恋’sコンテスト2025の結果は以下のとおり。

【グランプリ】
アウリア(千葉美容専門学校/FaB)

<受賞コメント>
「千葉美でグランプリをまだ取ったことがないので、『絶対に取ってやろう』という気持ちでずっと取り組んできました。予選を突破したときから『モデルはこの子にしよう』と決めていましたし、美容師さんも学校の先生も友達も、周りの人たちが応援がしてくれたこともあり、自分がすごく成長できたと思います」

<受賞理由>
チームワークが本当すごい。モデルさんがどんどん可愛くなっていくところは、美容師をとして一番楽しい時間。変わったことによってお客さまが喜んでくれる。そうしたことが非常に表現できていた。美容師も親身になって遠隔でもいろんなことを教えてくれたり、モデルさん含めて素晴らしい作品と素晴らしい技術。

【技術表現賞】※評価点:上手・下手よりも、コンセプトシートの内容を表現できているか。そして細部までこだわりを持って表現しているか。
スイートピー(横浜芸術高等専修学校/QUARTER)

<受賞コメント>
「初めてコンテストに参加して賞を取ることができて、すごく嬉しいです。これからも技術を高めて、いろいろなコンテストに挑戦していきたいと思います」

<受賞理由>
技術も非常に上手く、こだわりも詰まっている。シンプルで可愛いと思いきや後ろのアレンジと、ドラマとストーリーがすごい。全体の似合わせもトータルバランスも非常に良かった。

【コンセプト賞】※評価点:コンセプトシートの設定にストーリー性、そして作品一つひとつにきちんと理由があるか。
youth(千葉ビューティー&ブライダル専門学校/JAGARA)

<受賞コメント>
「ひとつのものを2人で協力して作品を作っていくというのは初めてだったので、とても不安だったんですけど、賞に選ばれてとても嬉しく思います」

<受賞理由>
コンセプトシートの書き込みがすごく、モデルさんの名前から所属する部活、卒業式前に告白するところまで細かく書かれていた。今回のテーマの『恋』を人物像の背景まで落とし込んでコンセプトを練っていたのが素晴らしい。

【審査員特別賞】
aulii(東洋理容美容専門学校/JAGARA)

<受賞コメント>
「ここまで一生懸命みんなで頑張ってきて、一つの作品でこんなに最高の作品を作れて本当に良かったです」

<受賞理由>
今回のスタイル、ディテールまで一生懸命こだわった作品。チームワークもすごく良かった。チームで一丸となってひとつのものを作り上げることは非常に大変だが、それが表現されていた。


最後に河島代表理事が次のように述べ、第5回となる『恋’sコンテスト』は幕を閉じた。
「お客さまの人生の背景まで考え、そして自分から提案できるような美容師さんは、やはり『あなたが必要』言われるのではないか。そういったことを表現してきたコンテストだったと思っています。
今回51チームがエントリーしてくださいましたが、一歩進んだ勇気は今後に期待できると思いますし、感謝したいと思います。そして指導していただいた美容師さん方々、学生の成長を一緒になって応援してくださり、ありがとうございました。またたくさんの企業の方々に協賛していただいたおかげで、本コンテストは実現できました。
第6回もより良くしていくためにブラッシュアップしていきたいと思いますので、今後も応援のほどよろしくお願いいたします」