JNAが女子受刑者の社会復帰に寄与する取り組み、喜連川社会復帰促進センターにおけるJNAジェルネイル技能検定試験を実施

NPO法人日本ネイリスト協会(JNA/仲宗根幸子理事長)は、株式会社小学館集英社プロダクション等の民間事業者が事業の一部を受託している刑事施設「喜連川社会復帰促進センター」(栃木県)において、『JNAジェルネイル技能検定・初級試験』を初めて実施した。
今年5月、喜連川社会復帰促進センターで、女子受刑者を対象に再犯防止につながる職業訓練のひとつとして発足した「ネイリスト科」。全国から集まった6名が第1期生として、外部から講師を迎え、5ヵ月間35回に渡ってネイル技術・理論を学んだという。同施設の事業の一部を委託されている株式会社小学館集英社プロダクションより、ネイリスト科受講者の努力の成果を示す機会として、JNAジェルネイル技能検定・初級試験を受験させたいという依頼がJNAに寄せられ、その趣旨に賛同した協会によって特別試験の開催が実現したもの。

通常、年2回全国7都市の会場で実施している当該試験だが、訓練の特性上、当該施設内にて実施する必要があるため、試験官を施設に派遣して8月29日に実施。通常試験と同様、実技試験第1課題(ネイルケア)、第2課題(ジェルネイル)、筆記試験まですべて規定どおり行ない、滞りなく終了した。厳正な審査・採点の結果、受験者6名は全員合格し、「JNAジェルネイル技能検定試験・初級」のディプロマ(合格証)が授与された。

同協会は、ネイル産業の発展とネイリストの地位向上を目指す活動を通して、ジェンダー平等・女性の活躍や働きがいを増やす活動を続けているが、今後もネイル関連事業を通じて、社会貢献事業を進めていくとのこと。

「ネイリスト科」を紹介する展示

 


■喜連川社会復帰促進センター
喜連川社会復帰促進センターは、平成19年10月、東日本で唯一のPFI手法と構造改革特別区域制度を活用した新しいタイプの刑務所として運用を開始しました。
PFI事業は令和3年度をもって終了し、令和4年度からは競争の導入による公共サービスの改革に関する法律事業による施設運営に移行して、官民で力を合わせ「地域との共生」を図り、「国民に理解され、支えられる刑務所」の実現に向けた取組を推進し、受刑者の改善更生と健全な社会復帰によって国民の安全安心な暮らしの実現に、日々取り組んでいます。
令和5年より、社会復帰が困難な女子受刑者のために、就業を視野に入れた、自立した女性像を目指す取り組みの一環として、「ネイリスト科」の導入を開始しました。

所在地:栃木県さくら市喜連川5547


■JNAジェルネイル技能検定試験
お客さまが安心して施術を受けられる健全なジェルネイルの普及を目的に、2010年に開始した試験。プロとして、サロンワークでジェルネイルを施術するために必要な理論と技術の修得を問うもので、現在までに全国で延べ30万人以上が受験しています。


■NPO法人日本ネイリスト協会
日本における健全なネイル産業の発展を目的として、1985年に設立した日本最大のネイルの業界団体で、JNAジェルネイル技能検定試験を始めとするネイルに関する資格・認定事業、世界最大級のネイルイベント「東京ネイルエキスポ」等の実施などを通して、ネイルの普及とネイリストの技術および地位向上に努めています。
https://www.nail.or.jp/