全理連『第4回理事会』を開催

 全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連、大森利夫理事長)は9月8日、東京・代々木の全理連ビル会議室で、第4回理事会を開催した。

報告事項のなかで『各部門委員会について』では、研修会や部門委員会では、DX(デジタルトランスフォーメーション)についての話題が多かったとして、大森理事長は「連合会自体のDX化が必要。DX技術が、連合会の未来を拓くという思いで考えたい。各委員長は、連合会としてDX事業にどう取り組めるのかをまとめていただきたい」と述べた。

『2022年理容業界振興論文の審査結果について』では、最優秀賞に長谷川翼さん(理容学校生)が選ばれた。論文テーマは『新しい理髪店経営のあり方』。優秀賞は、篠田哲次さん(東京都理容組合)の『サロンからのSDG’s』。ふたりは、10月16日に秋田市の秋田キャッスルホテルで行われる『令和4年度各種表彰式典』で、賞状・副賞が授与される。

協議事項に移り、令和4年度上半期事業報告が行なわれた。次に、理容業の業績回復を目指して10月1日~11月30日まで実施する『理容サロンに行こう〝GO TO バーバー〟キャンペーン』の概略が報告された(内容は既報/6月23日開催『第3回理事会』)。

このキャンペーンにともない、広告、PRサイト制作を行なう。キャンペーン広告はラジオで、TBSラジオをキー局として、10月上旬に月~金までCMを展開するほか、「爆笑問題日曜サンデー」などを通じてPR広報を展開する。また、キャンペーン告知サイトには、キャンペーン告知のほか、理容サロンのサービス内容の紹介動画などの掲載を予定している。

キャンペーンは国の令和4年度生活衛生関係営業業績回復支援事業(令和3年度補正予算)の5000万円が充当されるが、プレゼント賞品の理容券(1000円券×5万枚)には国庫補助金の充当はできないため、連合会一般会計・総合振興対策費の連合会基本理念推進関連費から支出し、その財源として業界振興積立金を取り崩して充当する。

また、同キャンペーンにあわせた各組合独自の謝恩企画を実施するのは32組合で、検討中が4組合となっている(9月8日現在)。これらの協議事項は、10月16日に秋田で開催される臨時総会に上程する。

その他の協議事項の『2022パリ世界大会個人戦への追加加入選手について』『2022パリ世界大会への派遣について』『令和4年度各種表彰について』『第74回全国理容競技大会(於:秋田県)について』、すべてが承認された。

2022パリ世界大会個人戦に追加加入されたのは、津村佳宏さん(東京都組合所属/(株)アデランス社長)と、新本竜太郎さん(東京都組合所属/アデランス東京本店勤務)の2選手。世界理容美容機構(OMC)の代表者会議と2022パリ世界大会(世界理容美容技術選手権大会/9月10~12日開催)には、17名の役員・選手を派遣する。団長は寺園洋行全理連副理事長、選手団団長は山本賢司全理連教育委員長。