NHDK学芸文教委員会が特別セミナー『日本髪のかつら製作:その奥義』

NHDK美協 日本ヘアデザイン協会(横田敏一理事長)学芸文教委員会(委員長五十嵐義昭)主催による特別セミナー『日本髪のかつら製作:その奥義』が11月12日、株式会社ミルボン東京スタジオで開催された。講師は、有限会社かつらしげもりの二代目重盛真広氏。

重盛講師は、日本髪の原型と言われる唐輪髷から、代表する4つの髪型、兵庫髷、島田髷、勝山髷、笹髷を解説。またかつらの製造工程で頭蓋骨や顔型に合わせる技術を、実演を含めて解説した。その後、かつら結い上げの実演を披露。その際には聴講生が身を乗り出して見学するなど、関心の高さも感じさせられた。

また、「今回のタイトルにある“奥義”とは“基本”がきっちりできていること」だと話していたが、ここからも美容技術の不易流行が読み取れ、日本髪を通じて美容業界人が日本文化伝承の一端を担うことを思い起こさせられるセミナーだった。