古里オサム&古里マサヒコ兄弟セミナー

 大理生北摂協議会講師会(蛭田好一会長)は6月3日、大阪府豊中市の千里阪急ホテルで『古里オサム(オブヘアー代表)&古里マサヒコ(イーズ エボルヴィング ストーンズ代表)兄弟セミナー』を開催した。古里兄弟揃ってステージに立つ初のセミナーとあって注目度は高く、多くの理美容師が来場した。

今回は兄のオサム氏は解説を交えながら、レディススタイルを創作。そして弟のマサヒコ氏は研究し続けている12のベーシックカットの内から1つを用いて、レディスとメンズのカットを披露した。

オサム氏は「作りすぎてはいけない。切りすぎてはいけない。施術中、お客さまがカットの状態をどう感じるかを聞いている」と語ると、ポイントを変えれば全体が変わる、トップカットするだけでも顧客は新しい自分に出会えるとも述べる。
さらに「毛流が左回転か、右回転かを意識する。素材を大切にする。観察力、立ち位置を大切にしている」ことを意識していると話し、行動経済学で注目されている『NUDGE(ナッジ)』についても解説した。
また、ご子息の古里直也氏も登壇。『トリートメントが新しい時代に変わりました』と題して、オブヘアーの営業施策の一端を述べた。「カラーやパーマの前処理に力を入れ、10%の料金アップにつながっている。値上げは難しい時代だが、お客さまに喜んでいただきながら、料金もいただけることに注力している」

そしてマサヒコ氏は「ベーシックは次のゾーンに進む大切なもの。われわれは12のパターンを見つけ、研究し続けている」と述べると、このベーシックカットをショートにすることでメンズに応用できるとメンズスタイルも創作。「多角形にカットすることで丸味が出てくる」とも話した。
またオサム氏について「兄は美容師ですが、科学者であり物理学者でもある。昔からそういうところがあり、それが常に勉強なんだけど、今日接してみて改めていろいろ考えていると感じた」と述べていた。

最後に蛭田会長、高橋淳哉副会長、中本欽也副会長からそれぞれ来場者、出演者に謝辞が述べられを終了となった。