資生堂プロフェッショナル『2018年度246パートナークラブ全国会議』

『THE GROOMING』好調、グルーミング文化の定着を

 資生堂プロフェッショナル株式会社(兵沢清美社長)は2月19日、東京・港区の同社で『2018年度246パートナークラブ全国会議』を開催。全国のパートナーサロンのオーナーや幹部らが68名出席した。

朝妻久恵部長
「THE GROOMINGをメンズの新しいライフスタイルを創造するイノベーショナルブランドに育てていきたい」と話す朝妻部長

執行役員常務 経営企画部の朝妻久恵部長は開催のあいさつで、このクラブの集まりには“教育”“共育”“競育”の3きょういくがふさわしいと前置きし、「昨年10月に導入した『THE GROOMING』は、メンズの新しいライフスタイルを創造するイノベーショナルブランドに育てていきたく、ぜひ力を貸してほしい」と述べた。

星長徹246パートナークラブ代表のあいさつの後、4構成で会議が行なわれた。

まず最初に、資生堂ビューティークリエーション研究所の谷口丈児さんは、2018春夏海外コレクションを含めたトレンド情報の解説と、S/S 2018(VOL.16)からメンズスタイルをつくりあげた。今年のメンズ(Best Runway Hair for Men)は、次の5つのヘア傾向がみられたという。①SPIKES:ツンツン立ち上げた男らしさ ②BOX CUT:80年代のロシア少年のような角刈り ③TIGHT SLICK BACK:キレイななでつけに無造作が混在など ④BEDHEAD:マットな質感でぼさぼさ ⑤DEWY MOBEMENT:濡れたツヤあるスタイリング。これらを踏まえて、資生堂ではS/S2018 SEASON HAIR を発表した。テーマは“SPECTRUM”(分光)。

谷口丈児さん 谷口さんは、メンズのサロン向けスタイル“STRIKING SPIKE”のつくり方を披露し「今回のスタイルはバックに丸みを残したりせず潔く刈り上げると、今っぽいメンズスタイルになる。骨格に合わせた調整は結構難しいが、しっかりと刈り上げ感をキープすること。最後にスキンケアで整えることも忘れずに」と注意点をあげた。

モデルウォーキング

THE GROOMINGインフォメーション
「ケアが生活の一部になるライフスタイル提案をもっと広げたい」と話す野々垣さん

次に『THE GROOMING』インフォメーションを、マーケティング部マーケティンググループの野々垣雄太さんが行なった。『THE GROOMING』は昨年10月の発売から12月までの3カ月で、当初の売上計画から177%を達成しており、ケアが生活の一部になるライフスタイル提案をしてきたことから、その思いが伝わって高推移したのではないかと分析している。また、発売後2か月間リピート率を他ブランドと比較でも『THE GROOMING』66%、『ザ・ヘアケア エアリーフロー』57%、『ザ・ヘアケア アデノバイタル』27%と数字でも結びついており、この勢いを今年度、さらに広めていきたいとして、2018年度展開の展開を次のように発表した。

①限定キット企画:4月23日~数量限定キット販売(洗顔・化粧水・シャンプー・育毛剤セット)¥8,000.(通常¥9,500.) ②アプローチ力向上セミナー:4月下旬から5月(東京・名古屋・大阪・福岡)開催。成功事例と、ライフスタイル提案の一助としてAERA STYLE MAGAZINE山本晃弘編集長を招く ③メディアSNS関連:INSTAGRAMなどで、自分の買った商品が間違いなかったと自信が持てるようなビジュアルをあげて、現在推進中。一般誌でもたくさん取り上げられた。今後も媒体編集者に直接思いを伝えていく ④BEAUTY STREAM誌へのメンズスタイル参加:2018年秋冬から ⑤スタイリング剤発売:スマートに生きる40代をターゲットに、スタイリング剤3種類を10月22日追加発売。

畑喜美夫講師
『自らが考えて行動する力を育む−ボトムアップ理論』を講演する畑喜美夫講師

休憩を挟んで、講演『自らが考えて行動する力を育む-ボトムアップ理論』があり、一般社団法人ボトムアップパーソンズ協会の畑喜美夫代表が講師を務めた。ボトムアップ理論とは、組織の下からの意見を吸い上げて全体をまとめていく管理方式(下意上達)。畑講師は「講演でのキーワードを試していただくと、何かヒントが出てくるのではないか」と結んだ。

その後、ブロックミーティングがあり、6ブロックがそれぞれ活動事例などを発表し、会議は終了した