株式会社レボルが、美容師のリスキリングを推進するためHoloLensによる企業内研修を開始

移動による社員の時間的、身体的負担を減らし、より働きやすい企業へ

美容室のコンサルティング事業と自社直営サロンを運営する株式会社レボル(平井伸幸代表取締役)は、Microsoft HoloLens 2(以下 ホロレンズ)を活用し、本社から離れた直営美容室の美容師向けに遠隔で行なう社内研修を開始した。
2023年6月12日、主婦だけが働く直営美容室「マリーチェ」にてテスト研修を実施。これを経て全社にて研修を行なうことが可能と判断し、7月1日に本格始動することを決定。時間的、距離的制約がある社員の負担を軽減することや、人材育成の効率化を目的としている。
自社研修センター(埼玉県川口市にて運営)まで足を運ぶ必要がないため、遠征講習や夜間の練習が難しい主婦美容師、ブランクが長くて集合研修に不安がある新規スタッフも、移動時間や周りの目を気にすることなくスキルアップすることができる。

「ホロレンズ」を使った技術講習の様子

◇遠隔による「ホロレンズ研修」開始の背景
時間的制約のある主婦美容師、遠方直営店美容師のために推進しています。
以前より主婦美容師から次のような声が上がっていました。
「家庭のこともあり埼玉(研修センター所在地)まで行って研修を受けることができない」
「サロンでの勉強会は夜が多く、家庭の事情で参加が難しい」
「産休、育休後に働きたいがブランクがありすぎて技術が不安」

主婦をしながら働くスタッフや、産休育休明けの仕事復帰を目指すスタッフも多くいますが、学ぶ時間が取れずスキルの向上も望めないと考える人も少なくありません。

ホロレンズを使った研修方法であれば、制約がある中でも技術向上や仕事復帰を目指すスタッフの助けになると考えます。この研修によって今まで通りの学びやスキルアップが可能となり、キャリアアップにも繋げられると考えています。

遠隔研修:講師側の様子

◇美容師のリスキリングに役立つ研修
美容室での教育が業界全体でも大きな課題になっています。動画教育が加速していますが、動画視聴だけでは個人の悩みに合わせたスキルアップには限界があると考えます。

ホロレンズによる遠隔指導は「双方向型の直接指導」です。講師の手元が目の前にいるかのように見え、講師も受講生のクセや動きをリアルタイムで確認することができます。これにより、同じ場所にいなくても個人に合わせた詳細な指導を行なうことができます。

ホロレンズ研修では、各店舗にいる熟練したスタッフから直接指導を受けます。
テーマに合わせた技術を学びたいスタッフと、その技術が得意なスタッフを繋ぎます。学ぶ側の技術の幅を広げ、自信を持って接客することが可能となり、仕事の生産性やモチベーション維持も期待できます。

遠隔地にいる美容師が講師としても活躍できるため、時間だけでなく人材の有効活用にも役立つと考えました。

遠隔研修:受講生側の様子

◇今後の展望と課題
ホロレンズを使用した研修は、講師と受講生双方がお互いの手元を細かく見ることができます。音声もホロレンズから聞こえてくるため、あたかも隣で指導を受けているかのような臨場感を持って研修が行なえるのです。

レボルでは、この研修方法が人材育成に悩む美容室の教育機会を増やすと考え、社外へのサービス展開を目指しています。
しかしホロレンズはパソコンでのオンライン研修とは設定や操作が異なります。このため、慣れるまで少し時間がかかり、現段階では社外向けに提供するにはまだ改善点が多いと感じています。
今後は、設定や事前説明の課題を解決し、教育に行き詰まる日本の美容室の新しい学びの場を提供したいと考えています。そして、美容業界の活性化を目指します。

【ホロレンズ研修に関するお問い合わせ先】
株式会社レボル、TEL048-254-0070まで。


◇株式会社レボルについて
1991年に埼玉県川口市に美容室向け薬剤メーカーとして設立し、以来30年間、美容室オーナーのサポートを行なっている。2019年に、人材業界出身の平井が代表に就任。『美容業界2.0』をかかげ、美容師の労働環境を改善し、より長く幸せに働けるよう美容業界の働き方改革のために様々なチャレンジを行なっている。今後も美容師を『生涯働ける仕事』にするため、サロンオーナー向けにあらゆる角度からお手伝いができるように、体制を整えていくという。

URL:https://revol.co.jp
Twitter:https://twitter.com/revolsoffice
Instagram:https://www.instagram.com/revolsoffice/