NHDK NEW HAIR MODE 2023『ViVO』

NHDK美容協同組合日本ヘアデザイン協会(横田敏一理事長)は、2023年のニューヘアモード『ViVO』を発表した。

concept
世界では紛争が絶えず、長引く新型コロナの影響などによって、私達はまさに生と死の両極を身近で感じる先行きの見えない不安な日々をこれまで過ごしてきました。

そんな中でも人々は希望を見出し、他人に流されず自分の居場所を見つけ、賢く、そして力強く生きようと前へ進む、芯の強いマインドへと変化しています。

2023年NHDKニューヘアモード「ViVO」(ヴィーヴォ)はラテン語で「生きる」という意味があり、イタリアでは手紙文の中で〝心から(感謝を込めて)″という意味合いで使われる言葉でもあります。

Y2K、シースルー、ノンバイナリー、グランジ、サスティナブルというキーワードは、この時代の中で注目すべきワードですが、多様性を尊重しながら、互いのライフスタイルを認め合い、古き良きものをアップサイクルして取り入れる。持続可能な社会を自分らしくクレバーな生き方で乗り越えていく。
力強く生きていって欲しいと、心から願う思いを込めて創作いたしました。


Technical Point


Cut

マッシュウルフベースでワイドなラウンドダブルバングがポイント
サイドセクションは耳後ろにパネルを引き出しもみあげを少し長めに。
ネープはブラントで重みを残し、レザーで無造作感を加える。
トップはラウンドでカットし、丸みを感じさせ遊びのある仕上がりに。

Color
ベースは8トーンのカーキベージュ。
トップはハイライト、ハチ下からエアタッチを施しトーンアップ、襟足のみ塩基性のネオンイエローを重ねる。

Perm
トップ、襟足は根元2回転のツイストスパイラル。
フロントはピンパーマ。サイドは根元1回転のツイストピンパーマを施す。

Styling
ハーフウェットの状態でトリートメントムースを馴染ませ、スタイラーで乾かしてから、毛先にはバームとオイルを混ぜ、ややツヤのある束感を与えて仕上げる。



Cut
ワイドバングとバックセクションに段差があるブロックウルフスタイル
フロントセクションは耳前をワイドなラウンドバングに設定。
バックはネープにストレートラインを残したローグラデーションのボブベース。ミドル以上はローグラデーションで緩やかな丸みを描く。
ディープストロークのレザーカットで毛束感と適度な毛量調整で毛先を遊ばせる。ネープ付近の充分なインナーテーパーで、後頭部の丸みのボリューム調整を促す。

Color
ネープともみあげの部分はダークトーンで重さを出し、ミドルセクションのみ得たい毛束感でトーンアップ。全体に9-10トーンのスモーキーアッシュで馴染ませる。

Perm
ネープ、もみあげはハーフカールの逆巻きで外跳ねに。
バングは大きなループのピンカール。
トップは立ち上がりを就けるために前後に向けて平巻きし、その他の部分は毛先を逃した中間巻きでルーズな質感のパーマを施す。

Styling
アウトバストリートメントを充分に塗布し、手の中に毛束を包み込みドライヤーの熱を溜めるようなイメージでウェーブ感を再現。
オイル系のヘアエマルジョンで全体の毛束感を整えて仕上げる。



Make-up
ファンデーションは極力薄めに肌の赤みのみカバーし、ルースパウダーをブラシで重ね、素肌っぽい透明感を残しつつ、ややハーフ真っとな肌に仕上げる。
ローズピンクのアイカラーを上まぶた全体と、下まぶたの涙袋の範囲まで広めにぼかす。
パープルのアイラインペンシルで、まつ毛の生え際を埋めるように描き、ブラシでソフトになじませる。
マスからを上下に塗布し目元を強調。
チークは骨格を意識して、やや陰影を感じる程度にぼかす。
リップはクリアのリップトリートメントでナチュラルに。


2023ニューヘアモード創作設定プロジェクト委員
委員長:計良宏文
副委員長:石渡智花、桜井靖浩、松木宏紀
委員:篠谷伸寛、調 秀明、土居一生、中川泰貴、原口裕匡、山本 直
モード委員:黒木大介、寺井 誠、別所宣彦


フォトグラファー:小池 徹/buffo
スタイリスト:色部聖乎/Leinwand
メイクアップ:計良宏文
協力:株式会社フジシン
衣装:VOLCAN&APHRODITE @volcan_official、
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