コミュニティサロン と和/訪問美容 と和が『WORK DESIGN AWARD 2021』ワークスタイル部門賞を受賞

「コミュニティサロンと和」「訪問美容 と和」(運営:株式会社 社会起業家パートナーズ/中村大作代表取締役)は、株式会社SmartHR(宮田昇始代表取締役)が開催する『WORK DESIGN AWARD 2021』にて、応募総数114件の中から、美容師が様々な雇用形態・給与体系から働き方を選べる『19種類の働き方』が評価され、ワークスタイル部門賞を 受賞。11月24日に実施された授賞式では、スペシャルプレゼンターの木梨憲武さん、伊藤淳史さんよりトロフィーが授与された。

■コミュニティサロン と和/訪問美容 と和(株式会社 社会起業家パートナーズ)の取り組み名
19種類の働き方

■取り組み概要
長時間労働、低賃金といった劣悪な労働環境により、早期離職や美容師自体を辞める傾向にある美容業の雇用環境の整備の遅れ問題に対して一石を投じるべく、19種類の雇用形態・給与体系を用意。
独身、結婚、妊娠、産休・育休、子育て、親の介護など、女性のライフステージに合わせて、働き方は6ヵ月毎に変更が可能で、19種類の働き方から、雇用形態・給与体系などを選ぶことができる。「土日勤務の有無」「1週間の出勤日数」「1日の労働時間」「給与」をフローチャートで作成することで、19種類の雇用形態・給与体系を分かりやすくしている。
また、ノー残業デーの導入や施術終了20分後までに退社といった残業削減の取組み、勤務間インターバル制度等による働き方の改革、ボランティア休暇制度等による休み方の改革など、働き方改革・休み方改革・両立支援の三つの側面から雇用環境を整備。雇用環境の整備によって、社会的課題であるママ美容師・休眠美容師の雇用にも積極的に取り組んでいる。

<コロナ禍によるアップデート>
19種類の働き方に加え、テレワークやフレックスタイムを導入。美容師という技術職であっても、商品やサービスの企画検討をテレワークで実施。また、フレックスタイムでは、出退勤の時刻を従業員に任せるため、サービス業では導入が難しいとされる制度だが、労使で充分に協議をして運用をしている。そのため、残業に特化した勤怠管理アプリ『Smart勤怠管理』を自社開発。GPSと連動して出退勤データを1分単位で記録して、「長時間労働」や「サービス残業」といった労働環境を改善した。

■審査員による講評
「19種類の働き方」というタイトルと内容を拝見して、経営者の執念や、何がなんでもやりぬくぞ、という気迫が感じられた。美容業界は労働環境が厳しく、せっかく夢や想いをもって就業した人たちが、ハードな環境に苦労するばかりでなく、美容師自体をやめることも多いと聞く。それを打破するためには業界の「常識」を打ち破るチャレンジと成果が不可欠だが、それを実現したのは先に述べた経営者の執念や気迫と、実効性のある施策だ。具体的な取り組みにより長時間労働は激減し、有給休暇の取得も進み、さらなる取り組みに向かわれている。所属する美容師さんたちの働きがいは確実にアップしていると思う。この取り組みは業界の希望だ。(伊藤羊一氏)

■株式会社 社会起業家パートナーズの受賞コメント
当社の取り組み、「19種類の働き方」が評価されて大変光栄です。日本では、美容師免許をもっている人が、美容師として働いている就業率は約40%に留まります。この就業率の低さを改善するため、当社の取り組みが美容師の働き方が変わり、美容師としての就業期間が延びていけば嬉しいです。

■会社概要
2013年11月1日設立。病気や怪我、その他、何らかの理由で美容室に行けない方たちへの、出張美容サービスを提供しています。美容には、単なる容姿を整えるだけでなく、「心理的側面」や「精神的側面」にまで働き掛ける力、「美容のチカラ」があると考え、QOL(Quality of Life=一人ひとりの人生の質)の向上に努めています。10年以上のキャリアの女性美容師が、ヘルパーなどの介護系資格を保有して、ご自宅に訪問。訪問範囲は、東京・埼玉・千葉・神奈葉。出張費・交通費なし。東京都豊島区巣鴨にユニバーサルデザインの美容室も展開。

(株)社会起業家パートナーズ http://se-partners.jp
コミュニティサロン と和 http://houmonbiyoutowasalon.jp/
訪問美容 と和 http://houmonbiyoutowacare.jp/
採用サイト(働き方改革) http://houmonbiyoutowarecruit.jp/

 


■WORK DESIGN AWARDとは
日本の「働きやすさ」を前に進めることを目的に、働き方をアップデートした取り組みに焦点を当てるアワード。これまで、働き方や価値観は時代と共に幾度となく更新されてきた。SmartHRでは、既存の慣習や目の前の当たり前にとらわれず、働き方をアップデートするため奮闘している組織や人を応援し続けたいと考え、本年より『WORK DESIGN AWARD』の開催を決定。初開催となる本年は、働く人の成長やキャリアアップにつながることを目指した「キャリア」、不要なワークプロセスの削減や必要なワークプロセスの開発を目指した「ワークプロセス」、性別・年齢・能力・国籍などに関わらず様々な人が心地よく働くための試み「ダイバーシティー&インクルージョン」など、計6部門を開設。8月31日より、本アワード特設サイトにて募集を開始していた。

■「WORK DESIGN AWARD」概要
1.部門カテゴリー
ワークスタイル部門:柔軟な勤務時間など多様なワークスタイルを推奨する試み

2.審査基準
課題設定:働くにまつわる課題の設定背景
アイデア:設定した課題の解決可否
実施内容:アイデアの実行方法
成果:従業員に対する効果と世の中に対する影響度
※その他特別に考慮すべき要素があれば、加点

3.表彰
審査会を経て、各部門数点ずつのノミネート作品を選出、審査員の協議を経てグランプリを決定。
グランプリ:その年の顔となる取り組み1点。賞金50万円
部門賞:部門ごとに良い取り組みを1~2点。賞金10万円

4.審査員
ビジネスやジャーナリズムなど様々な分野で活躍されている5名の審査員によって、総合的に審査。
伊藤羊一(Zホールディングス株式会社 Zアカデミア学長、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長)
佐々木康裕(Takramビジネスデザイナー、Lobsterr Publishing共同創業者)
浜田敬子(ジャーナリスト、前Business Insider Japan統括編集長/元AERA編集長)
龍崎翔子(L&G GLOBAL BUSINESS, Inc.代表、CHILLNN, Inc.代表)
副島智子(株式会社SmartHR 執行役員・SmartHR 人事労務 研究所 所長)

5.スケジュール
エントリー:8月31日~9月30日
書類選考:10月上旬
最終選考会:10月下旬
授賞式:11月24日

6.応募資格
2020年9月~2021年9月末日の期間に実を結んだ、働き方をアップデートさせた取り組みであること
※上記期間内にかかる取り組みであれば、それ以前からの取り組みも対象
※活動・制度・プロダクト・サービス・コンテンツなど、幅広い取り組みを募集