【インタビュー】特別企画「株式会社リザービアが描く未来」予約システム×高機能POSシステム『A’staff Cloud Smart』<後編>

美容業界に特化した「集客のできる予約システム」を提供する株式会社リザービア(鈴木一平代表取締役社長)は、顧客管理 × POS システムメーカーの株式会社アライド・システム(須藤順一代表取締役)と新たなPOSシステム『A’staff Cloud Smart』を共同企画・共同開発した。
この進化・発展は、いわゆるAfter コロナでのサロン経営にも有用なると考えられる。そこでリザービア社の植田美保 執行役員と大野真太郎 集客支援事業グループ 営業Div セクションマネージャーに、予約システムや新POS システムを紹介してもらいつつ、開発に対しての想い、さらには描いていきたい未来などもお話しいただいた。

<前編はこちら>

【インタビュー】特別企画「株式会社リザービアが描く未来」予約システム×高機能POSシステム『A’staff Cloud Smart』<前編>

 

新POSシステム『A’staff Cloud Smart』

問題解決に向け共同企画・開発

では、新たなPOSシステム『A’staff Cloud Smart』について触れていきたい。
同社は2016年にPOSシステム『Smart Recept(スマレセ)』(現Reservia POS/リザポス)をリリース。当時は業界でも類を見ない、0円と5800円という2つのプランで打ち出していた。
それも自前のパソコンで使用できるというフルクラウド版であったため、反響も大きく1年間で600店舗ほどの導入があったという。
しかしサロンによって使い方がさまざまだったことで、個別対応が必要になることも少なくなかった。加えて同社のミッションは『予約数を最大化』させていくこと。やはり集客や次回来店に力を注ぎたいと、POSシステムを維持しつつも、おおよそのリソースは〝予約システム〞に割いていくという意思決定をしたという。
そうして予約システムを確立してきたが、同社に問い合わせるサロンの3割ほどは『会計システム』にも関心を持っていることもわかった。
とはいっても案内できる製品はない。できることと言えば、他社システムを紹介するのみになるが、サロンは2つのシステムを導入することになる。すると予約を手動で移動さ
せるといった作業も必要になるだろうか。だとすれば手間がかかり、人的ミスも生じやすくなる。
こうした問題を解決するべく、POS専門会社との提携を模索。高機能で低価格、何よりも同社と同じようにお客さま(サロン)目線を持つ会社を探している中で出会ったのが、株式会社アライド・システム(須藤順一代表取締役)だ。
植田さんは「アライド・システム社はひとりサロンから、100店舗を超える企業まで対応するなど、美容業界におけるPOS専門会社の中で圧倒的な高機能を誇っています。
また思想も似ていたことから、話はスムーズに進みました」と教えてくれる。

『A’staff Cloud Smart』でできること

では同システムの特徴とは何か。ひとつは、リザービアの予約台帳からシームレスに会計画面に切り替わること。まるで1つのシステムを使用している感覚を実現しているそうだ。一見、何でもないように思えるが、使用感は別格。効率化およびミスの防止につながるだろう。
またクーポンサイトなどと連携できるため、どちらかに入ってきた予約は同期できる。つまりリザービア、POS会社の予約台帳、クーポンサイトの3つを同システム1つで完結するということ。
さらに今回、トータルビューティにも対応。ヘアスタイリストがネイルやまつ毛エクステンションを担当することも増えているが、クーポンサイトなどではそれぞれのカテゴリー毎の台帳で管理されている。つまりヘアで予約が入れば、同時刻のネイルやまつ毛エクステンションの予約枠をサロンが手動で閉じなければならなかった。ここが自動化されたのだ。
そしてもうひとつ、分析機能は広範囲に渡っているが、とくに〝働く人〞にフォーカスされていることからスタッフ教育にもつなげていける。
たとえば、技術売りよりも店販率が高いといったこともわかりやすいため、スタッフそれぞれの〝見えにくい〞強み・弱みの把握が可能となる。「20代女性の失客が多かったとしても、実は30代、40代の軸で見るとリピート率が非常に高い、といった具合に、本来なら見えづらいことも視覚化できます」と大野さん。しかも知りたい情報にすぐアクセスできるため、分析結果を活用しやすいのが同システムだと話す。

『A’staff Cloud Smart』の強み、コロナ禍における導入メリット

集客に強い予約システム「リザービア」と高機能かつ簡単操作が可能なPOS システム「A’staff Cloud」のメリットを合わせ持ち、「予約台帳から会計への画面遷移」「共通の顧客情報管理」など、サロンワークにストレスのないシームレスな操作性を実現している。
・Google マイビジネス、LINE、Instagramと連携した予約機能
・クーポンサイト、SNS からの複数の予約を24時間一元管理
・直感的に使いやすい予約台帳管理
・マルチデバイス対応POS。タブレット利用可能
・クーポンの発行も可能
・高度な分析機能でスタッフの成果を正しく評価

コロナ禍において、美容サロン経営における「自社集客化」「リピート率UP」の重要性はより高くなっているが、同POS システムは高い機能性を保持しながら、導入検討できる価格帯を実現している。

[A’staff Cloud Smart]
・価格:月額8,000 円~(税抜)
・サイト:https://astaff .rsvia.co.jp/

寄り添ったサポート

同じ目線を持って

 こうした機能を豊富に備えているが、使いこなせないという声もあるかもしれない。そこはカスタマーサービスでサポートを行なっていると植田さんは述べる。「カスタマーサービスでも予約数を増やすことをKPI(Key Performance Indicators /重要業績評価指標)としていますので、数字を見てお客さま(サロン)には利用状況などを連絡しています」
また昨年から、進捗データから上手く活用しきれていないと思えた場合には同社から連絡し、『もっと予約数が増やせる』といったサポートも行ない始めたという。「サロンワークが多忙となれば、予約やシフトの管理など最低限の機能が使えればかまわないと思われるかもしれません。ですが〝こんな機能があるから活用すればもっと予約数を増やしていける〞といったことも伝えていきたいですから、当社から連絡して機能の説明をしています」
さらに次回予約につなげてもらうためにも、ある取り組みを行なっているとも話す。お客さまにweb予約を促しても、クーポンサイトに登録していれば、そのサイトが検索上位に出てくることが多い。そこでリザービアの予約画面にアクセスできるQRコードを貼ったショップカードを用意すると効果的だと伝え、デザインデータをサロンに送っていたのだ。
しかし他に優先順位の高い事柄があれば、どうしても後回しになってしまう。そこで現在ではQRコードを記載したショップカードを同社で作成し、全導入サロンに渡しているという。これはサロンから非常に喜ばれている取り組みだ。
「リザービアを導入して良かったと言っていただけるために、できるだけのことに取り組んでいきたいと考えています」とは植田さん。
 この想いは、同社全体で抱いていること。というのも、リザービア社としては『予約数』、さらに求人メディアであるリジョブ社でも『採用数』が一番だと発信しているが、社内でも大切にしていくことを徹底しているからだ。
その背景にあるのが、『サロンと同じ目標を持つこと』だと話してくれた。「お客さま(サロン)がリザービアを使用する目的は、集客数や予約数を増やすこと。それなのに当社がシステム導入数のみを追っていたら、良い結果につながるはずがありません。やはりリジョブグループとしては、お客さま(サロン)と同じ目標を一緒になって追いかけていく。そのスタンスを大切にしていきたいと考えています」

発展に向け共に歩む

最後にお2人それぞれに、美容室および美容業界に対しての自社の取り組みや想いを語っていただいた。

植田美保 執行役員
 もともとはリジョブに所属していて、月間約60店舗ほどのサロン様を訪問していました。現場に出ていたのは3年ほどですから、延べ2000店舗以上は訪問していたことになります。
そうした中、共通して感じたことは、目の前のお客さまには『ここに来て良かった』と思ってもらいたい、スタッフ様に対しては『この業界を好きになってもらいたい』という想いを抱いて取り組んでいることでした。
髪を切るプロの方々のそうした熱量を感じ、またエンドユーザー様に向き合う姿勢を見て学ぶことは非常に多く、美容業界に携われたことには本当に感謝しています。ですから恩返しではないですが、サロン様とエンドユーザー様の出会いのきっかけを作り、リピートにつなげていきたいと考えています。
そして『お客さま(サロン)が大切にしているものを、私たちもしっかりと大切にしながら事業運営に取り組んでいきたい』という想いがあります。サポートすると言うとおこがましいかもしれませんが、美容師の皆さまのエンドユーザー様に対する想いに感銘を受け、少しでもお役に立てるように日々取り組んでいきたいと考えています。

また現在、どのような業界にとってもシビアな時代。コロナ禍では今まで取り組んできたことが、急に通用しなくなることもあります。それこそ都内のサロン様であれば、これまで1時間ほどかけて通ってくれていたエンドユーザー様が来店しなくなり、集客も難しいという状況だと思います。
ですので柔軟に、その時代に合わせた次なる挑戦に、どんどん取り組んでいく必要性があると感じています。これはサロン様だけでなく、当社、そして私個人としても同様。変化の時代に入っていると思いますので、今まで大切にしてきたものはそのままに、新たに試みていく。小さな一歩だとしても挑戦していくべきではないでしょうか。
たとえばGoogleマイビジネス(GMB)がそうです。遠方からの来店が難しいため、GMBなどを活用して自店を見つけてもらう必要が出てきました。その際、難しそう、大変そうだと感じる部分は当社でもサポートしていきますので、一緒に楽しみながら道を拓いていきたいと思っています。

大野真太郎 集客支援事業グループ 営業Divセクションマネージャー
 10年ほど他業界で勤め、美容業界に携わるようになってまだ2年ほどになりますが、経営だけに専念できない業界だと知ったときには本当に驚きました。アシスタントからスタイリストに、そしてトップスタイリストへと成長しながらも、経営者として両立しなければならないからです。
また他業界ではデジタル化がかなり進んでいますが、美容業界は技術職であり人と人との仕事ということから、アナログな取り組みも色濃く残っています。ですからデジタル化とのバランスの取り方が非常に難しいとも感じました。
そうした中で、さまざまなサロン様のお話を聞いていると、やはり経営者として、また美容師としての両面で課題を感じていることが窺い知れました。経営的な視点で言えば集客や採用。そして美容師としては、アシスタント時代は日中にサポートしながら夜は練習に励むなど、非常に時間を費やさなければならないことから、労働環境や待遇面などの問題が生じています。
ですが、もっとスマートにできる部分があるのではないかと日々、感じています。やはり美容師さんには本職というか、施術や接客、スキルアップなど、本当にやるべきことに100%、120%と集中してもらいたい。そのためにも、おこがましいかもしれませんが、美容業界全体に対してリザービアでサポートしていきたいとつねに考えています。

株式会社リザービア
(鈴木一平代表取締役社長)

株式会社リザービアは美容サロン向けのWEB 予約&集客システム「Reservia」の提
供を中心に行なっている。
開始してから6 年で利用店舗は4,500 店舗、月間利用ユーザ数40 万を超える業界TOPのシステムに成長。「美容業界を大きく変革した会社」と言われている。
https://rsvia.co.jp/

Reservia はユーザーの使いやすさにトコトンこだわったネット予約システム

Reservia(リザービア)は、美容室やエステサロン、ネイルサロンを利用されるお客様がカンタンに操作ができ、そしてスムーズに動作することで予約を取ることにストレスを感じないよう、使いやすさにトコトンこだわったネット予約システム。
会員登録の必要な予約システムは、個人情報の取り扱いに対して不安を抱きやすい昨今においては、利用者の心理的障害の一つとなりえます。
また、スマートフォンの普及により多くの方が手元でインターネットを楽しめるようになり、便利なアプリを使い慣れた現在では、複数の情報の入力が必要となる会員登録は一言に『面倒』な作業となりました。
「もしかしたら、一回しか行かないかもしれないのに・・・」
そんなお店の会員に登録することなど、ご自身なら如何でしょうか?
リザービアの最大の特徴は、従来の会員登録フェーズにあった面倒な操作を一掃したことです。
「登録無しのカンタン予約」やフェイスブックID 情報を使ってログインする「Facebook ログイン」で簡単に予約を取ることができます。
また、極限までユーザーの操作数を少なくすることで、サロンを利用するユーザーにとっては見やすく、そして使いやすく、予約を取ることに迷うことがありません。