武藏均氏、花島和久氏、中谷嘉孝氏がディスカッション

 千葉県理容組合(増田稔理事長)次世代研究グループ(中山徹幹事長)with青年部&女性部は2月17日、千葉県理容会館で千葉県が誇るビッグ3、武藏均氏、花島和久氏、中谷嘉孝氏を講師に迎えて『輝ける業界の星たち その半生と展望を語る』と題した講習を行なった。

司会の酒井宏明氏の紹介で次世代研究グループ幹事長、増田理事長、竹之内利雄総合企画部長があいさつすると、女性部長である髙木憲子氏の進行で講習会が始まった。まず最初に中谷氏による編集でプロジェクターで3氏の半生が映し出され、コンテストに出場し華々しい成績を収めたこと、それによって指導者としても業界に貢献していることが紹介された。

その後、ディスカッションに移ると、いくつかのテーマに沿って質疑応答が行なわれた。まず『業界の今後の在り方』では、武藏氏が自身の若い頃の苦労を語り、そのとき頑張れたこと(コンテスト、勉強)が今の自分を作っていると述べる。また中谷氏もコンテストの必要性を訴え、問題はその技術を営業に落とし込む必要があることとも語った。花島氏は地域の人たちと協力していけるような活動(ボランティアなど)を通じて地域貢献ができ、その輪の中で業界の情報を発信することで知名度を上げられると話した。

また『次の世代に望むもの』という質問では、武藏氏は自分の経験をたとえ、「これからの人には互いに切磋琢磨して業界の発展を望む」とし、さらに中谷氏は「次の世代(若い方)にはリスクを恐れずにチャレンジしてほしい」と話す。そして花島氏は組合のイベントを外に向かって発信することの大切さを語り、「それによってメディアに取り上げられたりすれば大きな反響が生み出せる」と述べた。

『後継者育成』では、花島氏のご子息は大学に通いながら理容科を通信課程で学んで6年経ったそうで、コンテストにも参加しているとのこと。武藏氏もご子息2人が理容師として成長し、店長も任されているという。中谷氏のご子息も理容師としてコンテストに参加しており、「コンテストでチャンピオンになるということは、業界でも世間的にも自分を知ってもらうパスポートを手に入れられるということが言える」と話していた。

最後に青年部長である吉田昭人氏のあいさつで講習会は終了。3氏は互いに刺激しあい、高めあうことで現代の名工になったことが窺い知れた。