吉澤富子氏が卒業式のヘアと袴の着付けを披露

美容十二章会(川田温子会長)は2月12日、東京・代々木の美容会館6Fで第432回となる『月例会』を開催した。

初めに吉澤富子講師が卒業式のヘアと袴の着付けを披露した。まずヘアのブロック分けを説明。ネープに芯を作り、サイドの髪をねじってほぐしながら芯の所でまとめ、ゴムで止める。そこからもう1本ゴムを止めたらゴムとゴムの間を提灯のように丸く膨らませ、これを何個か続け、花を飾り付けて仕上げた。
次の袴の着付けでは、補正の仕方や長襦袢の着せ方から説明。成人式とは違って裾から合わせた方が良いこと、そして袴がズレない結び方をアドバイス。着物の襟にキラキラの布をプラスしたり、草履の鼻緒に花を飾り付けたり、ヘアから草履まで花で統一して可愛らしく仕上げた。

続く山田憲一講師はサロンで役立つゾーンカットを紹介した。このゾーンカットはハチが張っていて毛量が多い等の場合にも、削ぎに頼らずにスタイルを作ることができる。まずネープのアウトラインをアーチ状に切り、これを基準にグラデーションを入れていく。サイドはハイレイヤーを重ねて切ることでボリュームを抑える。バックのグラデーションとサイドのレイヤーを細かくスライスしてこの2つをつなげていく。トップは上に引き出しコンベックスにカット。デザイン性のあるクールなグラデーションボブを作り上げた。
スタイルを作るうえで、残す髪やいらない髪をなくしていくうちにオリジナルのデザインができ上がってくる。どこかにオリジナル性を出し、飽きられないスタイルにしていくことが大事だと語っていた。