タカラベルモント社の保有する特許権であるアイメイク用肘置き台の機構に関する特許侵害訴訟の報告

 タカラベルモント株式会社(吉川秀隆会長兼社長)では、株式会社ビューティガレージ(以下ビューティガレージ)および株式会社アイラッシュガレージ(以下アイラッシュガレージ)に対し、同社の保有する特許権であるアイメイク用肘置き台の機構(特許第5920790号/出願2013年11月1日)に関する特許侵害訴訟(大阪地方裁判所平成29(ワ)4311)を提起した。
 この件に関し、大阪地方裁判所より7月18日に特許権侵害を認める判決が下された。

◆訴訟の経緯

 同社では、国内業界で初めてアイラッシュ専用のチェアベッドとして「リーチェ」を開発し、2014年4月より販売をスタートさせている。
一方ビューティガレージおよびそのグループ会社であるアイラッシュガレージでは2016年にアイラッシュチェア「イース」の製造・販売を開始したが、この「イース」がタカラベルモント社の上記特許権を侵害するとして、2017年5月に大阪地方裁判所へ提訴した。
その結果、2019年7月に上記特許権の侵害が認められ、ビューティガレージおよびアイラッシュガレージに対して、販売差し止め及び損害賠償金の支払いを命じる判決が下され、この判決に対してビューティガレージおよびアイラッシュガレージが上訴しなかったため、一審の判決が確定している。

◆今後について

 タカラベルモント社は以下のように述べている。

『今回の判決は、特許法の主旨に沿ったものであり、業界の健全な成長発展を促す良識ある判断、かつ当社の権利行使が正当なものであったことが裁判所によっても認められたものと考えております。
当社は、今後も、製品開発にあたっては他社の知的財産権を尊重するとともに、自らの知的財産権に関してはその権利取得及び権利保全を図り、当社らの知的財産権の侵害に対しては断固とした姿勢で臨む所存です』