山野学苑「第43回ハサミ供養」

 学校法人山野学苑(山野正義総長、山野愛子ジェーン理事長)は毎年8月3日、午後3時から東京・港区芝の大本山増上寺大殿で「ハサミの日供養」を行なっており、今年43年目を迎えた。この供養は美容師はハサミなくして業を営むことができないと、初代・山野愛子さんがハサミに改めて感謝を表し、技術の一層の向上を祈念することを目的に「ハサミの日」を提唱し、増上寺境内に聖鋏観音像(北村西望作)を造立。

 法要に先立ち山野総長は「ハサミは、美容師の商売道具。美容師に限らず外科医ほかハサミに関わりのあるすべての方は、さんざん使って切れなくなったハサミを(ハサミはただ切るだけではなく、精神的なつながりをも切ると考えられているから)大切な人との縁が切れないように大事にしなくてはいけない」と述べた。

僧侶たちの奏でる雅楽で法主の八木季生台下を迎え、法要は始まった。参列者全員がハサミに感謝の気持ちを込めて焼香。大殿での法要後、「聖鋏観音像」が祀られている「ハサミ塚」でも法要が営まれ、参列者は「聖鋏観音像」に手を合わせ再び焼香した。