全理連 浴衣が似合う、2019クールビズヘアを発表

全理連主催の2019クールビズ発表会のようす

全国理容連合会(大森利夫理事長)が、4月24日、全理連ビル9階にて2019クールビズヘアを発表した。クールビズへアは、国が進める地球温暖化防止対策の一環として全理連が2007年より取り組んでいる毎年恒例のプロジェクト。地域に根差した業種である理容業が、社会の中で果たすべき役割のひとつとして進めてきたものだ。

13回目の今回は、テーマを「ワンダーCOOL」と銘打ち、おもに次の3点に取り組んだという。

①インバウンド対応
「浴衣が似合うクールビズヘア」というコンセプトの下、在留 & 訪日外国人をも対象とした髪型、そして彼らに来店してもらえるアイデアも同時に募集
②体感温度を下げる
「髪を1cm切って体感温度を1℃下げる」をキャッチフレーズとした2019年版クールビズヘアを広げる
③脱プラスティック
温暖化防止とも関連する「バーゼル条約(=有害廃棄物の貿易制限)」を踏まえ、リサイクルに適さないプラスティックの使用を極力抑制し、その代替品への切り替えを業界、とくに理容師として呼びかけていく

こうしたテーマで「クールビズヘア」を募集したところ、国内はもとより海外(おもに韓国、香港、台湾)からも応募があり、合計166点の中から各部門ごと入賞作品が選出。最優秀賞には、上田直哉(新潟)さんが輝いた。

発表会では、その上田さんが全理連中央講師の白川丈晴氏とともに作品のデモンストレーションを実演。涼しげでありながら女性らしさをも醸し出す、まさに浴衣に似合う髪型を披露してくれた。またそのデモンストレーションに先んじて行なわれた記者会見には、原田義昭環境大臣が登場。全理連の取り組みに感謝の言葉を述べつつ、クールビズヘアの趣旨やその意義を強調していた。

最優秀賞に輝いたのは上田直哉さん(新潟)。発表会では、全理連中央講師の白川丈晴氏とともに作品のデモンストレーションを行なった
発表会でクールビスヘアの意義について語る原田環境大臣