NHDK特別セミナー、がん患者の「外見ケア」メイクアップを実践指導

美容協同組合日本ヘアデザイン協会(NHDK・横田敏一理事長、五十嵐義昭学芸文教委員長)は、3月5日、東京・新宿区のフジシン本社FASTA Ⅱで、資生堂ライフクオリティービューティーセンターのメイクアップ・ケアリスト青木和香恵さんを講師に迎え、がん患者の「外見ケア」メイクアップ講習会を開催した。

NHDK特別セミナー
あいさつする久保園副理事長

冒頭、久保園博幸副理事長は「本日勉強したことを明日からの仕事に活かして欲しい」とあいさつした後、青木講師は、「二人に一人が『がん』と診断される時代、その一方で治療の技術進歩は目覚ましく、がんと向き合う時間が長くなり、治療の副作用などによる外見変化に悩みを持つ方々へ、ほんの少しの化粧で外見を整えることで気持ちを前向きにさせることを見出した」と様々な肌悩みに対応するライフクオリティ―メイキャップを説明。また資生堂では、外見変化に悩みを持つ人たちに、冊子の発行やセミナーを通じ、外見ケアの情報提供を行なっている。また、「がんになっても笑顔で暮らせる社会の実現を目指した『ラベンダーリング』の活動協力を通じ、がん患者さんの社会復帰を支援している」とメイクアップの効果を説明した。

<今回の講習内容>
1. 肌色の悩み:黒ずみやくすみのカバー方法[外見上の変化を自然にカバーする方法を、ファンデーションやカバーアイテムを使って整える]

2. 脱毛してまばらになった眉の描き方[眉の描き方ひとつで顔の印象を大きく変える]

3. デモンストレーションとメイクアップ実習