HCFがニューラインを発表、 HCF JAPONが講習会

HCF(Haute Coiffure Française)は2月17日、フランス・パリのカルーセル・ド・ルーブルにおいてニューラインを発表した。それを受けHCF JAPON(Haute Coiffure Française du JAPON/藤井静児会長)では、3月4日に大阪(於:ル・トーア東亜美容専門学校)、5日には東京(於:アリミノホール)で『ニューライン講習会』を開催した。

藤井静児会長

藤井会長は冒頭、今回のニューラインを説明。それによるとタイトルはなく、単にニューラインとしているそうで、「名前を付けるとその言葉がひとり歩きしてしまい、言葉のイメージに縛られてしまうため、敢えて名前は付けていない。それが今の流行。パネルの引き出し方やカットの角度などというより、“いかに今の時代を忠実に再現するか”に重きをおいている」と述べた。

 

今回はHCFニューライン創作委員のフィリップ・ロラン氏を招聘。「テクニックは非常にシンプル。サロンですぐに使える技術」と前置きすると講習に移った。
1作品目はウェーブスタイルのロングボブ。ハサミの内側を使いタテにスライスカットを施しながら、「短くなりすぎないように注意し、お客さまの好みに合わせて髪の長さを決めていく」と解説。それぞれのパートにグラデーションを入れていった。

2作品目のメンズスタイルでは、モデルの髪が短く厚みもあったことから、それを取り除くためにスライスカット。グラデーションを入れ、毛先を削いでいく感じだと解説した。またフロントはパネルを取って軽くしてバックとつながげると、最後に動きがでるようにスタイリングして仕上げた。

3作品目はブロッキングした後、自然に落ちた髪の質感を生かしながらのカット。長さを揃えること、またパートの位置をしっかり確認することが重要だと話す。「お客さまは無意識で、自分の慣れた方に手櫛を入れてしまい、デザインがつぶれてしまうからです」
仕上げには、シンプルかつ簡単に手入れができるようにとカールアイロンでスタイリング。毛先には強くカールが出ないように軽く巻き、ナチュラルさを出していた。

 

フィリップ・ロラン ニューライン創作委員

ニューラインのカットステージが終了後、ロラン氏はそのまま自身のシニヨンテクニックを披露。3作品を創作し、「皆さまの仕事に対する厳しさは私の中にも共通してある。今私が紹介したスタイルが皆さまの仕事に役立てば幸い。私たちの仕事は日々変わるものであり日々発展している」と述べ終了となった。

ニューラインは下記HCF本部ホームページで。
https://www.haute-coiffure.com/