全婚コンテスト 2018 全国大会、第1回留袖着付コンテスト最優秀賞は白鳥優花選手に

職業訓練法人 全日本婚礼美容家協会(田中雅子会長)は7月31日、東京・新宿のハイアットリージェンシー東京で『2018 全国大会』を開催した。

開会式で田中会長は、「各ブロックの皆さんのご苦労や想いがたくさん詰まっている会場。ここまで来られたということは、地元の皆さんの協力がなければできません。近頃の気候は大変複雑で今日を迎えるのが心配でしたが、皆さんの強い力が動いてくれたのか、無事に迎えることができました。これも集まっている賛助会員の方々のおかげ。これから各ブロックで優勝した選手たちが最後の挑戦をしますので、温かな応援をお願いしたい」と述べた。

続いて優勝カップが返還されると、さっそく競技に移り『第38回全日本振袖花嫁着付コンテスト』『第38回和装トータルコンテスト』『第17回ニューブライドコンテスト』、さらに今回が第1回となる『留袖着付コンテスト』が行なわれ、各ブロック大会を勝ち抜いたが選手たちが、その技を競い合った。

結果は以下のとおり。
【第38回 全日本振袖花嫁着付コンテスト】
最優秀賞・東京都知事賞・長尾義胤賞:兎内春香
優秀賞・中央職業能力開発協会賞:飯澤綾女

金賞
第一席:阿部 瞳
第二席:伊藤昌代
第三席:上原あすか
第四席:川上愛子
第五席:河野愛子

 

【第38回和装トータルコンテスト】
最優秀賞・東京都知事賞:水上恵利加
優秀賞・中央職業能力開発協会賞:石川優奈

金賞
第一席:菊池由可子
第二席・ジャーナル賞:矢内 蓉
第三席・ジャーナル賞:長野麻美子
第四席:佐藤 葵
第五席:髙野沙絵

 

【第17回ニューブライドコンテスト】
最優秀賞・中央職業能力開発協会賞・ジャーナル賞:丸山俊也
優秀賞・東京都産業労働局長賞・ジャーナル賞:内田喜郎

金賞
第一席:佐藤菜々子
第二席:大谷 侑
第三席:木村友哉
第四席:中村洋子
第五席:大内山富恵

 

【第1回留袖着付コンテスト】
最優秀賞・中央職業能力開発協会賞:白鳥優花
優秀賞:長谷川 舞

金賞
第一席:石井あすか
第二席:益田 愛
第三席:野路彩弥加
第四席・ジャーナル賞:戸井田桃子
第五席:篠原弘子

審査員講評
[留袖の部]

米徳さつき
既婚者の第一礼装で、品格のあるお着付けが要求される。今回初となったが所作は落ち着いて、良い作業ができたのではないか。ただ近くで見ると、衿の比翼がズレている、お端折りの布目が揃っていない、帯揚げの結び目が広すぎる・狭すぎる、という作品も見受けられた。
少し気になった作品もあったが、年齢や体格に応じてそれぞれにキレイなお着付けをしていたのではないか。

 

[ニューブライドの部]

マサ大竹
今年度はこれまであった、ほんの少しのミスもなく、大変レベルの高い作品が多かった印象。
いつも出てくる言葉だが、バランスが美しいものが最終的に良いもの。ドレスを着たときの映り具合というものが、いつも求められてくるのではないか。たとえばオーナメントのバランスが過剰になっていて、ヘアの大事な見せ場のところに飾りをたくさん付けてしまっていた作品も見受けられた。できたらヘアを中心としながらも、それが生きる形でオーナメントを飾り付けたほうが効果的。
もうひとつ全体的なシルエットが大きい場合もあった。花嫁が列席で座っていても遠くから見てバランスが良い、立っていてもバランスが良い。となれば、大きすぎれば頭ばかり目立ちかねない。
全体的なモデルの初々しさをどう生かすか。ヘアデザイン、テクニックは重要だが、最終的には花嫁が若々しく美しく見えて、全体のバランスが上手く取られている。横からも後ろからも素敵に見える作品が上位に入ると思う。またメイクも、プラス・マイナスを考慮してほしい。

 

[和装トータルの部]

小林奈美子
帯結び、メイク、ヘアスタイルともによく工夫されていて、ブロック大会から全国大会に至るまでにとても勉強していたことが窺い知れた。ただ惜しかったのは、細かい部分の処理に気を遣ってほしいこと。たとえば衿の抜き具合の深さ、長着のお端折りのお始末など、あと一歩のところで惜しかった。今回スキルアップしたことを営業に生かしてほしい。

 

[振袖花嫁の部]

マリールイズ恵子
かつら、メイクなどいろいろとあるが、一番は裾。掛下というのは、人魚のようにと習ってきたが、行灯のように真四角になっている。もっと勉強してほしい。またつま下が短い。長襦袢は見せてはいけないもの。それを勘違いしないでほしい。