第31回NHDKヘアコンテスト全国大会、都知事賞は田口隼人選手

第31回NHDKヘアコンテスト全国大会(澤田秀博コンテスト実行委員長)が7月3日、東京・新宿のハイアットリージェンシー東京で開催された。

横田理事長は「全体的に昨年と比べ、進歩して良い作品が多く、審査員もかなり迷ったと思う。最終的に順位は決するが、今日に臨んだこれまでの月日は、これからの人生にとって有意義なこと。おそらく明日から周りの見る目も変わるはず」とあいさつ。次いで各部門に対しての総評が行なわれると表彰式に移り、東京都知事賞にはモデルウイッグカット部門 の田口隼人選手(Litt)が手にした。

結果は以下のとおり。
[モデルウイッグカット部門]

優勝・東京都知事賞:田口隼人選手(Litt)

優勝・東京都知事賞・中央職業能力開発協会会長賞・ジャーナル賞:田口隼人(Litt)
準優勝・ジャーナル賞:千葉将之助(資生堂サロン&スパ銀座)
第3位・ジャーナル賞:今野はる香(VISAGE inti)

 

 

入賞
1位:渡邉詞音(京都理容美容専修学校)
2位:池田正広(ぬばたま)
3位・ジャーナル賞:五島大樹(京都理容美容専修学校)
4位:長谷川記央(YOKOTA/mani CREARE)
5位:大林敬幸(ASCH壇渓通)
6位・ジャーナル賞:千葉将之助(資生堂サロン&スパ銀座)
7位:鈴木大地(資生堂ビューティーサロン伊勢丹立川店)
8位:村上和恵(ビューティーサロンファイブ)
9位・ジャーナル賞:鈴木文恵(資生堂ビューティーサロンそごう横浜店)
10位:森末明日香(資生堂美容技術専門学校)
11位:内田達也(VISAGE crew)
12位:竹内政人(VISAGE join)
13位:梅﨑伊織(ぬばたま)
14位:石橋遼統(VISAGE GINZA)
15位:山本大暉(T’s HAIR)

[モデルウイッグMATOME髪部門]

優勝:望月裕大選手(京都理容美容専修学校)

優勝・中央職業能力開発協会会長賞:望月裕大(京都理容美容専修学校)
準優勝:近藤菜月(ASCH壇渓通)
第3位・ジャーナル賞:加納優希(ASCH名駅)

 

 

 

入賞
1位:尾隠山奈由(VISAGE inti)
2位:門野日奈子(京都理容美容専修学校)
3位:浜田 樹(VISAGE gemma)
ジャーナル賞:阿部 禅(資生堂サロン&スパ銀座)、疋田大輝(YOKOTA/mani CREARE)

[マリエ部門]

優勝:池田祥太選手(ELICA est garden)

優勝・中央職業能力開発協会会長賞・ジャーナル賞:池田祥太(ELICA est garden)
準優勝:吉岡那美(ELICA lagoon)
第3位:竹村遼香(ELICA in vitro)

 

 

 

入賞:大畑智弘(VISAGE unir)
ジャーナル賞:綾坂今日子(TSUBOUCHI)

 

総評
コンテスト全般:谷口光正
毎年レベルが上がっており、とくにウイッグのカット部門は壮観、すばらしい作品がたくさんあった。
コンテストに出場することはすばらしいこと。明日からの仕事にずいぶんと役に立つ。
また技術を習得することは貯金と同じ。コンテストに向けて夢中に一生懸命取り組んだ結果は、財産になる。

マリエ部門:坪内能莉子
“スイートロマンティック”という課題だが、ヘアスタイルの傾向がよく似ていた。もう少し個性があっても良かったという気がする。モデルと衣装とメイクとヘアがジャストフィットして、品良く可愛らしく。女性の一番キレイなときを表現する中、テーマに沿って何か新しい傾向がないかと審査をしたが、男性技術者が目立ったのはひとつの傾向。これほど男性技術者が多いのは初めてだと思うが、女性のマリエにこれから男性がヘアメイクする時代も多くなるのかと感じた。

モデルウイッグMATOME髪部門:マサ大竹
“新鮮なシニヨンスタイル”ということで、その解釈が、時代とともに受け取り方もずいぶん変わってきた。時代の進化だとも思うが、そこを追求することに個人差が見られた。
また年々テクニックが上達しているが、ともすると面が固くなる。質感づくりは多様にあるのだから、実際に人間の髪に作っていったら、どのような柔らかさが出てくるのか。そうした要素も取り入れると、個性的な表情豊かな作品が出てくるのではないか。

モデルウイッグカット部門:白坂春光
“ジオメトリック”というテーマが、ヘアデザインの中に生かされていた。技術は大事だが、デザインのコンテスト。デザインはフォルム、質感、カラーでおおよそ成り立っているが、昨年よりこの3つのバランスが上手く取れている作品が増えてきている。
コンテストは良い意味で目立たなくてはならないが、作り込み過ぎてしまう恐れもある。そうした良い加減のデザインが多かったと思う。