十二ヶ月の十二単

国際文化学園衣紋道高倉流東京道場『十二ヶ月の十二単』

十二ヶ月の年中行事を学ぶ

国際文化学園(平野徹理事長)衣紋道高倉流東京道場(荘司礼子会頭)は『十二ヶ月の十二単』と題したお服上げが3月28日、東京・渋谷区の明治神宮参集館で開催された。解説は、衣紋道高倉流の仙石宗久宗会頭。仙石宗会頭は「伝統の年中行事のなかには現在、形が変わったものもあればほとんど見られないものもある。今回は、十二ヶ月の行事がよくわかるように、シンボリックなものを選んだ。いろいろな十二単を楽しんでほしい」と述べると、1月から12月それぞれの前衣紋者、後衣紋者、介添、お方様が衣擦れの音とともに入場。介添えが下がると、一斉にお服上げを始めた。お服上げが完成すると、1月から12月までの年中行事にちなんだ色目の十二単を身にまとったお方様が、その月の行事に関連した品々を携えてステージへと進み整列。仙石宗会頭は、お方様が手にしている品々と行事について解説した。

最後に荘司会頭は「美しいお方様が12名並ぶシーンはそうそうないので、今日の来場者は今年いいことがたくさんあると思う。衣紋者は、気持ち・心を合わせてお服上げをさせていただいた。ご覧いただいた皆さまも心を合わせて仙石宗会頭のお話を聞いていただき、ほんとうに良い花見の宴となった」とあいさつした。