2017年2月15日号(第1657号)

 

 

全国美容週間実行委員会『第2回実行委員会会議』
「The Beauty Festival 2017」方針を発表

 NPO法人美容週間振興協議会 全国美容週間実行委員会(木下裕章2017年度実行委員長)は2月8日、東京・高田馬場のアリミノホールで『第2回実行委員会会議』を開催した。

 木下実行委員長は8月29日開催の『The Beauty Festival 2017』と11月28日開催のコンテスト『マスターズカップ』について、「昨年同様、美容師がお客さまとともに参加できる内容にする。イベントやコンテストを窓口に、消費者に日頃の感謝の気持ちと美容文化を伝え、美容技術を高めていきたい」として、「フェスでは体験ブースの充実を図り、中高生が美容師になりたいと思える、そして親がその背中を押したくなる企画も考えている。コンテストは、学校生部門を新設。勝敗だけでなく、プロとして後進がワンランクアップするために大切なことを伝え、育成できる内容にする」と方針を述べた。

 支部報告のなかで東京委員会は、4月11日に『groovy night』を開催する(詳細は次回会議)、と発表。分科会報告ではコンテスト委員会が、コンテスト『マスターズカップ』の概要を発表した。

 

 

理容組合北海道日本ハムファイターズ後援会
『2017 FIGHTERS STYLE』11代目は岡大海選手!

 理容組合北海道日本ハムファイターズ後援会(石田 誠会長)が毎年ファイターズ若手注目選手をモデルに起用してニューヘアデザインを作成する『FIGHTERS STYLE』の2017年モデルが完成。2月7日に発表された。

 11代目となるモデルは、ファイターズ10年ぶりの日本一の原動力といわれる注目選手「岡大海」(おかひろみ)選手、背番号18。入団当初はテニスアニメのヒロインと同姓同名であることから話題となったが、今や強肩・俊足・ここ一番での強心臓・天然のキャラが大人気となり、ファン投票による「Fの星」で選出された。

 ヘアデザインを担当したのは、スタイリストオーディションで選ばれた宮田憲昭さん(ヘアーヒノマル)。若手ながら数多くのコンテスト入賞歴から現在、札幌理容協同組合教育部助講師としても活躍中。

 今回のデザインコンセプトは「mixing」(ミキシング)。良いものと良いものをミックスして、さらにすばらしいものを作り上げるという狙いで、岡選手の元投手としての強肩・着実に打率をあげながら盗塁も狙う俊足・学生時代の二刀流というキャラクターと2種類のパーマ・3色のカラーをミックスして、高いレベルの調和したデザインを作り上げた。

 また新スタイルは北海道理容美容専門学校生をモデルに、ヘアショー形式で発表された。

 

 

フィト エクセプショナル クリーム
ELLE・ビューティアワード2016 ベストコスメ コンディショナー部門を受賞

 エル・ビューティアワード2016とは、世界のエル・ビューティエディターがグローバルコスメのなかから選出するインターナショナル・アワードと、日本の読者、オンラインユーザーの直接投票によって選ばれるベストコスメアワード、そして日本の美容のプロが選出するジャパン・アワードからなるコスメの祭典。

 フィト エクセプショナル クリーム/PHYTOが、「ベストコスメ エル・インターナショナル ビューティアワード2016」コンディショナー部門を受賞した。

 

 

全美商連『平成28年度臨時総会』
2018アジアビューティエキスポ開催へ向けて

 全国美容用品商業協同組合連合会(須山裕二理事長)は2月2日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで『平成28年度臨時常総会』を開催した。

 冒頭、須山理事長は、「業界を取り巻く環境は厳しいが、われわれが業界に果たすべき役割をしっかり認識し、(今年の干支に因んで)羽ばたいていきたい。とくに第8回アジアビューティエキスポ(2018年6月25〜26日・パシフィコ横浜)に向け、各組合員が参画意識をもって充実した討議を重ね成功に結び付けたい」とあいさつした。

 総会は議長に吉川良文氏、副議長に菊地浩市氏が選任され議案審議に入った。今回は報告事項の審議となり[事業委員会報告]を蒲生茂副理事長、[財務委員会報告]を三宅誠一副理事長、[組織委員会報告]を江幡信行理事、[総務委員会報告]を高見元太郎副理事長がそれぞれ報告。

 この中で全美商連の最大事業として位置づけているアジアビューティエキスポについては、総会翌日の2月3日に実行委員会、さらに3月24日には出展説明会を予定。今回の出展コマ数450を目標に動員数は3〜4万人を見込んでいるという。

 なお、議案審議についてはいずれも全会一致で原案通り承認され総会を終了した。

 

 

九州地方の総合ビューティ見本市『ビューティーワールドジャパン福岡』

 メサゴ・メッセフランクフルト(株)(梶原靖志社長)が主催する『ビューティーワールドジャパン福岡』は2月6・7日の2日間、福岡国際センターで開催された。

 本見本市には93社が出展し、エステティック・美容・ネイルなどに関する多彩な製品、サービス、技術そしてノウハウが披露され、前回の来場者数を大きく上回る4,896名が来場。会場の至るところで活発な商談も行なわれ、真剣に話し込む出展者と来場者の姿が多く見られた。

 出展者からは「今までで最高の売り上げを記録した」「成約率が高かった」という声が多数聞かれるなど、第4回開催にして九州地方のビューティ業界にとって必須のビジネスプラットフォームに成長した。

【来場者数】
2月6日(月・晴れ) 3,011名(2,408名)
2月7日(火・晴れ) 1,885名(2,019名)
合計4,896名(4,427名)
※( )は2016年実績

 会期中に開催された各種プログラムにも多くの来場者が参加。初日のメインステージは、美容室向けのプログラムを中心に構成された。初登壇の義永大悟氏のセミナーは初日の朝一番にもかかわらず、定員の3倍の聴講者が集まり、『ビューティーワールドジャパン福岡』の会場内は開幕直後から熱気につつまれていた。

 また本格的な袴姿のモデルにセットアレンジが施された、樋口いずみ氏による特別技術講習会には200名を超える美容師が集まった。

 さらに2日目にはエステティックサロン向けのセミナーがフルラインナップ。ビューティ業界のエキスパートである森柾秀美氏、岩崎るみ氏、朝井麗華氏、飯尾憲子氏によるメインステージセミナーが開催。さらに日野昭子氏による特別技術講習会は、熱心なエステティシャンで埋め尽くされた。

 毎年恒例となったAJESTHE特別セミナー(主催:日本エステティック協会)では、久住麗子氏(国際中医師)によるセミナーが開催され、約90名の熱心な聴講者を集めた。

 今回初めての試みとして初日の17時から会場内で「エステティシャン交流会」も開催された。エステティシャンやサロンオーナー同士の横のつながりを作る場として、約60名が参加。スペシャルゲストとして日野昭子氏、池田幸枝氏、森柾秀美氏らも参加し、ほとんどが初対面にもかかわらず、あっという間に打ち解け、楽しい会話で盛り上がった。

 参加者からは「このような機会はなかなかないので貴重。参加できて良かった」「ぜひ来年も開催してほしい」というポジティブなコメントが寄せられたという。

 

 

タカラベルモント『TAKARA SOLUTION Seminar2017 forBARBER』
大盛況、定員上回る

 タカラベルモント(吉川秀隆会長兼社長)は2月6日、大阪府のTB-SQUAREで『TAKARA SOLUTION Seminar2017 forBARBER』を開催した。

 午前の部では川上昌博氏(Apache)と、宮田貴士氏(Hair Factory natural Style)、佐々木司氏(GOGO hair)によるトラディショナルメンズヘアーを、トークを交えながら作り上げる“ネオバーバーのメンズスタイル提案”が行なわれ、メンズモデルのフェイドスタイルが創作された。

 また午後には岡部裕氏(THE PREMIUM BARBER Dampfer)が、多彩なメニューからターゲットを絞ったコンセプト作りと集客、客単価の秘訣セミナー“驚異的な業績を実現させる店づくり”を、別ブースでは、高単価に結びつけるスパメニューの施術“メンズスパ プレゼンテーション”を開催した。

 同日開催の『TB-SQUARE FES』では、鈴木和敏氏(kamiken)による “たった4%の行動があなたとサロンを変える! 今すぐできる、利益を2倍にする経営術”のセミナーが行なわれた。

 多彩な各セミナー、プレゼンテーションは定員を大きく上回る受講者で盛況を見せていた。

 

 

ミルボン『平成29年度 政策発表会』
生涯顧客を創造する“生涯美容師”育成に向けて

(株)ミルボン(佐藤龍二社長)は1月31日、東京・千代田区の帝国ホテル東京で『平成29年度 政策発表会』を開催した。

 佐藤社長は各位への謝辞に次いで、市場環境について話し始める。世界経済は政治不安により混沌としており、また日本経済に目を向けても厳しい状況。実質消費は横ばいか目減りが続き、時代のトレンドは緩やかなデフレ基調といわれている。

 そして40歳以上が55%と人口の半数を占めた日本は、まさに大人の社会。それは一人ひとりの価値観が違う、個の社会ともいえると続ける。「つまり個人の世代観と価値観により、完全なる選択的メリハリ消費となっている。また高価値かリーズナブルかの2極化が進行し、厳しい選択眼を持つ消費傾向」

 市場をそのように読み解くと、本年度の政策立案に移る。まずサロンには1.続く採用難、2.売上げ向上と利益確保、3.自店の強みと独自性、4.組織人材のあり方の課題や悩みがあると感じたとして、イノベーション・マーケティング・マネジメントの各視点でどう解決していくかが問われていると話す。

 そこで同社は日本の人口動態の年齢別ピラミッドと、美容師の年齢別ピラミッドのギャップに着目。「美容ブームの1990年代は人口ボリューム層である団塊ジュニアと美容師の年齢が近かったが、現在では日本人平均年齢の約46歳に対し美容師平均年齢は約30歳と16歳もの差となっている」

 したがって世代観が重要であり、上手く捉えることにより美容師は50代で売上げピークを迎えるという、新たな美容師のキャリアプランを創造できる。それが生涯顧客を創造するチャンスとして、本年の施策を「市場を見れば価値観の高い大人の女性顧客はいる。たとえば一昨年から着目しているHanakoジュニアとHanako世代、団塊ジュニアと団塊世代。母子の関係性が強く波及消費も起こっている。こうした大人の女性である顧客の世代観と価値観をとらえることで、生涯顧客を創造する生涯美容師の育成、人材を生かす経営環境を支援し、世代波及消費による生産性の向上を目指す」とした。

 具体策では、顧客の世代観と価値観を捉えた新製品を投入し、美容師が顧客のライフスタイルパートナーとなれる支援と、サロン店販ビジネスに注力。また教育支援としてもリアリティブ発想のさまざまなイベントに取り組むとして、DA-INSPIREの第1回目グランプリファイナルを実施するとも述べた。

 続けてサロン支援の中期5カ年構想について、3年目となる本年の施策を2点報告。1つは教育支援のためのスタジオ拠点。静岡スタジオ営業所の新設、そして横浜営業所はみなとみらいエリアにリニューアル移転すると発表。2つ目はサロン店販ビジネスを目指しての、コーポレート&製品ブランディング。個客のブランド認知を高め、サロンのバックアップを図っていくという。

 その他にもより一層のサロン店販ビジネスの確立への、新たな取り組みにも着手しているとも話した。

 最後に「人口動態はサロン経営に大きな影響を与える。市場の消費は数量×単価と捉えられるが、数量が求められない現在、美容の質である社会的価値を高め、個客価値を生み出すことで単価につなげる。だからこそ美容師のキャリアプランをつくり、人材を生かす組織をつくる。つまり美容師の在り方、技術と店販の在り方の新たなパラダイムシフトによる労働生産性を高めることに尽きる。したがって将来の美容の価値創造、労働生産性の向上のために貢献するべく活動していく」と述べた。

 また(株)コーセー社との提携についてもコメント。このたび資本業務提携契約を締結したが、背景としてはサロンの新たな収益を確保するためのサロン店販ビジネスの強化であり、顧客価値を高めるために化粧品事業は重要な武器であるとの考えからだという。

 そこで本年6月、美容室専売の化粧品ブランドを開発する合弁会社を設立。同社はこれまでどおりプロフェッショナル業界に絞った製品・サービスの開発に努めていくとも述べた。「ヘアデザイナーが世界で活躍できるフィールドを創るという志しを持って、日本発のプロフェッショナルグローバルメーカーを目指している。このような考えの基、同じ志しを持つコーセーとパートナーを組み、世界で戦えるビューティ事業を目指していく」

 次いでマーケティング戦略の概要とその具体策についてでは、各担当者が新製品であるジェミールフラン サロントリートメント、カラー剤オルディーブ アディクシー、オルディーブ フェミニティライン、プラーミア エンリッチド シャンプー&ヘアトリートメント、またオーガニック製品のVilla Lodola(ヴィラロドラ)と、それぞれ世代観に対応する製品を紹介。

 最後にはゲストプレゼンテーションとしてPEEK-A-BOOの高澤光彦氏が、生涯美容師について自身の体験を語り終了となった。

 

 

山﨑伊久江美容研究会、日本弱酸性美容協会
『平成29年度 合同新年会』
「健康美容」熟知は有利

 山﨑伊久江美容研究会(山﨑伊久江会長)と日本弱酸性美容協会(山﨑光信理事長)は1月30日、『平成29年度 合同新年会』を東京・文京区の東京ドームホテルで開催。全国各地から会員、関係者ほか併せて256人が出席した。

 山﨑会長は「二代目山﨑伊久江を襲名して今年10年。襲名当時は、大きな鎧に小さな山﨑伊久江が入っている感じだった。10年経てば一人前と言われる美容業界。(弱酸性美容協会はファンクラブのようなものであり)今年から、ファンクラブの会長として皆さまの先頭に立って頑張りたい」とあいさつした。

 山﨑理事長は、「弱酸性美容室の顧客は、年齢層が高いといわれるが“健康美容”を掲げていると、ある程度の年齢に達した生活に余裕がある方々が来店する。われわれは、“健康美容”を熟知している強みがあり、数ある美容室の中でこれからも生き残っていくために有利である」と述べた。

 続いて来賓あいさつ、永年勤続表彰授与が行なわれ、日本美容化学の田中秀典社長による乾杯発声で祝宴となった。アトラクション、そして大ビンゴ大会では豪華景品が当たるとあって、会場は熱気に包まれた。

 

 

かながわ理容美容協同組合
『平成29年新春のつどい』開催

 かながわ理容美容協同組合(川上静雄理事長)は2月7日、神奈川・藤沢市の湘南クリスタルホテルで『平成29年新春のつどい』を開催した。

 佐野彰久副理事長の開会の辞に続き、川上理事長は「当組合は1991年に設立され、93年には湘南ビューティカレッジを開校した。多くの催事も行なっているが、業界関係の方々から多数の支援をいただき感謝している」とあいさつした。

 次いで来賓を代表し、山新田透タカラベルモント理容事業部長、関根博行滝川営業本部取締役の祝辞が述べられた後、レーベン吉野龍彦社長の発声で乾杯となり新春の宴へとつないだ。

 なお、懇親会に先立って行なわれた恒例の新春講演会では、「平成29年理美容業界の展望」をテーマに、神奈川県美容組合・山本政幸理事長が講演を行なった。

 

 

日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生融資部
生活衛生関係営業の景気動向等調査
2016年10〜12月期

景気の動向
持ち直しの動きに足踏みがみられる生活衛生関係営業の景況

業況判断DI、売上DIは3期連続、採算DIは15期ぶりに前年同期を下回った

<業況判断DI>
・業況判断DIは、前期から4.4ポイント低下して▲22.0となった。前年同期に対しては6.6ポイント下回り、3期連続で前年同期の水準を下回った。
・来期は▲25.5と3.5ポイント低下する見通しとなっている。

<売上DI>
・売上DIは、前期から5.4ポイント低下して▲24.7となった。前年同期に対しては8.4ポイント下回り、3期連続で前年同期の水準を下回った。
・来期は▲21.6と3.1ポイント上昇する見通しとなっている。

<採算DI>
・採算DIは、前期から4.9ポイント低下して▲5.7となった。前年同期に対しては1.5ポイント下回り、15期ぶりに前年同期の水準を下回った。

※DI=良い「増加・黒字・好転」企業割合−悪い「減少・赤字・悪化」企業割合

調査時点:2016年12月上旬
調査方法:郵送調査、訪問面接調査
調査対象:生活衛生関係営業3290企業/理容業394企業、美容業456企業
有効回答企業数3290企業(回答率94.1%)

※2012年4〜6月期調査時点で調査対象企業の見直しが行なわれている。
※2012年4〜6月期調査時点で沖縄県を調査対象に加えている。
※比率の算出にあたっては、無回答を除いたものを母数としている。