総会に先立って田尾理事長は、「システアミン塩酸塩の問題では、医薬品成分に該当することになったが、当組合が取り組んできた化粧品基準改正要望が認められ、昨年7月告示によりシステアミン塩酸塩は引続き『頭髪のみに使用され、洗い流すセット料』に配合できることになった。これも当組合各委員会の協力によるもの」とあいさつした。この後定足数の確認により総会成立が宣言され、司会者一任により山谷隆一郎理事を議長に選任して議案審議となった。
第1号議案・令和6年度事業報告では田尾理事長が「エネルギー価格や原材料価格の高騰が長期化するなど経済状況は不安定さを増している。理美容業界では顧客の高い要望に応え、高単価メニューにチャレンジするサロンが登場する一方、低価格・効率重視のサロンもあり2極化が顕著になっている。当業界に目を向けると組合独自の統計では昨年1月から12月の化粧品カール剤を含めたパーマ剤全体では僅かなマイナス、出荷金額で前年対比98%(出荷数量は約98%)となった。このほか薬事説明会について、機関誌『ウエーブ』発行、さらに顧客が求めるパーマデザインを提供するためには、処方開発の自由度を高めるために『使用可能な添加物の種類及び配合量の増加』に向けた取り組みとして、日本ヘアカラー工業会と協議、協働して取り組むことで一致した」と述べた。次いで広報委員会の活動報告、技術委員会の活動報告がそれぞれ述べられた。次いで第2号議案・令和6年度収支決算報告、剰余金処分案、監査報告までが一括審議となり、いずれも賛成多数で承認可決された。引き続き第3号議案・令和7年度事業計画案、第4号議案・令和7年度予算案についても原案通り可決承認された。
第5号議案の役員の交代および増員に伴う理事選任の件は、選考委員による指名推薦で新役員候補者を選任し、役員が選出されて総会は終了した。